広告媒体は大まかに分類すると、マス媒体、SP(セールスプロモーション)媒体、インターネット媒体の3種類があります。
これらの広告媒体は、さらにたくさんの種類が存在しています。
広告の効果を高めるためには、数ある広告媒体から自社に向いている広告媒体を選ぶことが大切です。
しかしながら、広告媒体は種類が多すぎるため、初めての方は選ぶのが難しいケースもあるでしょう。
そこで、本記事では、広告媒体ごとに特徴や選び方のポイントを詳しく解説していきます。
広告媒体選びの失敗を避けたい方は、ぜひ参考にしてください。
マス媒体とは、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞の4つの媒体を指します。
これらの媒体は、情報を届ける力が非常に高いことから、幅広い層に対してリーチできるのが特徴です。
歴史が長い広告媒体であるため、信頼度が高いというメリットもあります。
最初に、これら4つのマス媒体の種類と選び方のポイントをご紹介していきます。
テレビで利用されている広告は、テレビコマーシャル(CM)です。
ドラマやニュースなどの番組の合間に、15~30秒程度のテレビコマーシャルが挿入されるのが主流となっています。
テレビコマーシャルの特徴は、訴求力の高さです。
映像、音楽、音声などを組み合わせることで、視聴者を惹きつける多彩な表現が可能です。
人気のタレントや話題の有名人を起用すれば、テレビコマーシャルのインパクトがより強くなるため、高い宣伝効果が期待できます。
幅広い層に向けて情報を届けたい、記憶に残る広告を作りたいと考えている方はテレビを選ぶと良いでしょう。
ラジオで利用されている広告はラジオコマーシャルです。
ラジオ番組の放送中に、数十秒程度のラジオコマーシャルが挿入されるスタイルとなっています。
ラジオコマーシャルの特徴は、音声で情報を伝えることです。
テレビコマーシャルのように視覚的表現を用いる必要がないため、ラジオのリスナーは画面を見なくても広告の内容を知ることができます。
運転や仕事などの作業中の人、視覚障害者にもリーチしやすいことがメリットです。
さらに、災害時や停電時の情報発信ができることも強みでしょう。
ラジオは、電波の届く地域が限られるのが特徴です。
そのため、特定のエリアに絞った広告配信を考えている方に最適な広告媒体と言えます。
雑誌で利用されているのは雑誌広告です。
誌面や表紙の裏などに広告が掲示されるスタイルとなっています。
雑誌広告は、大まかに分けると、広告主が制作した広告を掲載する純広告と雑誌社のライターが執筆する記事広告の2種類があります。
これらの雑誌広告では、テキスト、写真、イラストなどの表現が用いられており、カラフルな広告も珍しくありません。
そのため、雑誌の読者に対して、視覚的にアピールすることが可能です。
雑誌は保存性されやすい媒体であるため、後から広告を読み返してもらえるというメリットもあります。
何度も目に留まる広告を配信したい方に向いている媒体と言えるでしょう。
新聞で利用されているのはテキストや画像などを用いた広告です。
新聞に挟まれている折込チラシは、新聞広告には該当しません。
新聞広告は、営業広告、記事広告、意見広告、案内広告、社告などの種類があるため、目的に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。
インパクトを出したい場合は、新聞の一面にまるごと掲載される全面広告を選ぶのも手でしょう。
新聞広告を掲載するためには、その新聞社の審査をクリアしなくてはなりません。
そのため、新聞広告は信頼性が高まりやすいのが特徴です。
社会的な信用度や信頼性を高めたいと考えている方に向いている広告媒体と言えます。
SP媒体とは、販売促進を目的として利用されている広告のことです。
SPは、sales promotion(セールスプロモーション)の略称です。
SP媒体には、DM、チラシ、交通広告、デジタルサイネージ、看板・のぼり、POPなどがあります。
ここでは、SP媒体の種類と選び方をご紹介していきます。
DMとは、ダイレクトメールと呼ばれている広告のことです。
ダイレクトメールの特徴は、顧客や会社など特定の顧客に対して、ハガキ、手紙、カタログ、パンフレット、サンプリング品を届けることです。
郵便や宅配便などでDMを送付する方法が一般的でしたが、インターネットやスマートフォンが普及した現代では、電子メールやSNSなどを活用して DMを送付するケースも増えています。
DMの特徴は、ターゲティングがしやすいことです。
顧客リストや会員リストなどを活用すれば、ターゲット層を細かく絞り込むことができます。
特定のターゲットに狙いを定めて、情報をダイレクトに届けたい方に向いている媒体と言えます。
高齢者層にアプローチしたいのであれば、ハガキやカタログなどの紙媒体を使ったDMを選ぶと良いでしょう。
チラシは、印刷物の紙媒体を活用した広告のことです。
ポストへ投函したり、街中での配布したりすることで、情報を直接届けることができます。
チラシには、新聞折込チラシ、ポスティングチラシ、フリーペーパー折込チラシ、同封同梱チラシなどの種類があります。
近年は、オンラインで閲覧可能なWebチラシも利用されるようになりました。
シニア世代への訴求を考えるならば、新聞に慣れ親しんだ高齢読者が多い新聞折込チラシが最適でしょう。
反対に、若い世代をターゲットとするならばWebチラシが向いています。
開封率を高めたいのであれば、商品や会員誌などと一緒に送付する同封同梱チラシを選ぶのも手でしょう。
交通広告は、電車、新幹線、バス、タクシーなどの公共交通機関や駅構内に掲示されている広告のことです。
車内の中吊り、窓面に貼られたステッカー、車体ラッピング、ポスター、デジタルサイネージ、アナウンスなどといったように、交通広告はさまざまなタイプがあります。
これらの交通広告を掲載する際には、その交通会社の事前審査をクリアしなくてはなりません。
そのため、交通広告は信頼性が高いという特徴があります。
信頼性を重視する方に向いている媒体でしょう。
また、多くの人の目に触れやすい交通広告は、話題になりやすいという面もメリットです。
特徴的な広告はSNSですぐに拡散されて、大きな注目を浴びることもあるため、話題づくりを考えている方にもうってつけでしょう。
デジタルサイネージは、ディスプレイやプロジェクターなどの電子機器を活用した広告を指します。
画面上で静止画や動画などの広告を配信できるのが特徴です。
デジタルサイネージには、スタンドアローン型、ローカルネットワーク型、クラウド型、インタラクティブ型などの種類があり、それぞれで配信方法が異なります。
コストを抑えたい場合やネットワーク環境不要で配信したい方には、スタンドアローン型が向いています。
コンテンツの差し替えを頻繁に行いたい場合やセキュリティを重視するならば、ローカルネットワーク型が使いやすいでしょう。
クラウド型は、操作性を重視したい方に向いています。
看板は、企業名、店名、ブランド名、ロゴマークなどが表記された板のことです。
突出し看板、壁面看板、自立看板、プレート看板、A型スタンド看板などの種類があります。
また、のぼりは、企業名や商品名などがプリントされた布を用いた旗のことです。
看板とのぼりのどちらも、遠くから目立ちやすく、視認性が高いのが特徴です。
看板は、大型サイズになると視認性がより高まりますが、設置やメンテナンスのコストが高くつきます。
そのため、十分な予算がある方に向いています。
予算を抑えたいのであれば、のぼりを選ぶのも手です。
POP(ポップ)とは、英語の「Point of purchase advertising」の略称です。
POPには、商品の特徴、値段、魅力、割引価格などの情報を記載します。
売りたい商品の近くにPOPを配置することで、その商品を目にした人の購買意欲を高める効果があります。
オリジナリティあふれるPOPを作成すれば、店舗の雰囲気づくりにも活用できるでしょう。
POPは手書きで作成されるケースも多く、制作コストを安く抑えることが可能です。
低予算で広告の効果を高めたい方に向いている方法と言えます。
インターネット媒体とは、文字通りインターネットを活用して情報を配信する媒体のことです。
インターネット媒体の多く用いられる広告としては、リスティング広告、バナー広告、動画広告、SNS広告、メール広告、ジオターゲティング広告などがあります。
最後に、インターネット媒体の主な種類と選び方のポイントを見ていきましょう。
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンで特定のワードを検索した際にテキスト形式で表示される広告のことです。
検索連動型広告とも呼ばれています。
リスティング広告の主要なプラットフォームはGoogleとYahoo!です。
Googleは、世界一のシェアを誇る検索エンジンであり、日本でも70%以上のユーザーが利用していると言われています。
20~30代の利用者が多いため、若年層にターゲットを絞りたい方はGoogleを選ぶのがベストでしょう。
Yahoo!の国内でのシェア率は10%程度です。
40~50代の利用者が多いため、中高年性に向けて広告を配信したいのであればYahoo!が向いています。
バナー広告とは、リスティング広告と同じく、検索エンジンやWeb媒体の広告枠内やアプリなどに表示される広告を指します。
ディスプレイ広告とも呼ばれています。
リスティング広告との違いは、画像、動画、アニメーションなどの広告が表示されることです。
そのため、ユーザーに対して視覚的にアプローチしやすいという特徴があります。
バナー広告の主な種類は、純広告型と運用型です。
純広告型のバナー広告は、広告配信期間や予算などに合わせて、広告を出稿したい方に向いています。
ターゲティングや掲載期間などを自分で設定して、運用しながら配信したいならば運用型のバナー広告を選ぶと良いでしょう。
動画広告とは、動画形式で表示される広告のことです。
YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトのほか、Webサイト、SNS、アプリなどで配信されています。
音声、音楽、映像などを使ってわかりやすく伝えられるのが動画広告の特徴です。
動画広告には、インストリーム広告やアウトストリーム広告などの種類があります。
インストリーム広告は、動画の再生画面を使用して、大きな広告を配信することが可能です。
商品やサービスの認知を広げたい方やブランディング対策をしたい方に向いています。
動画再生画面外で再生されるアウトストリーム広告は、音声オフの状態でも再生されます。
音声なしでも伝わる動画広告を配信したい方に向いているでしょう。
SNS広告とは、ソーシャルメディアのプラットフォームを利用して配信される広告のことです。
ユーザーのタイムラインに溶け込みやすいため、自然な広告を配信できます。
細かいターゲティングができるというメリットもあります。
日本国内で多く利用されているSNS広告は、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINEなどです。
Facebookはユーザーの年齢層が高くて、Instagramはユーザーの年齢層が若いという特徴があります。
X(旧Twitter)は、情報の拡散力に優れています。
このような特徴を理解したうえで、適切な出稿先を選ぶと良いでしょう。
メール広告とは、電子メールを利用して配信される広告のことです。
顧客や見込み客などに対してメール広告を送信することで、直接的にアプローチできます。
広告の効果測定をしたい方、広告の配信費用を安く抑えたい方に向いているでしょう。
メール広告には、テキスト形式やHTML形式などの種類があります。
テキスト形式のメール広告は、簡単に作成したい方に向いています。
画像や動画などを使って目立つ広告を配信したい場合は、HTML形式のメール広告を選ぶと良いでしょう。
ジオターゲティング広告とは、位置情報データを使って、ターゲットに配信する広告を指します。
ユーザーの現在地や移動履歴などに合わせた広告を配信できるのが特徴です。
数メートル~数十メートル単位での細かく指定することも可能です。
そのため、特定エリアのターゲットに向けたアプローチを考えている方に向いています。
ユーザーの行動の計測や把握にも都合が良い方法でしょう。
ジオターゲティング広告選びのポイントは、位置情報の取得方法です。
GPS、IPアドレス、ビーコン、Wi-Fi、Bluetoothなどのデータが活用されています。
高精度かつたくさんのデータを求めるならば、GPSを活用した広告を選ぶと良いでしょう。
広告媒体は、たくさんの種類があるうえに、配信方法や料金システムなどもさまざまです。
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