少子化の時代、新卒人材の獲得競争が激しさを増しています。さらに、コロナ禍を経て学生と接点を持てる機会が減少したことで、学生からの認知獲得に課題意識を持つ企業も増えてきています。
そんな課題を解決する採用公報の手法としておすすめしたいのが、文字だけではなく映像で企業を紹介する「採用動画」。この記事では、採用動画の効果と成功のポイントと事例・最新トレンドなどをご紹介します。
採用動画に期待できる3つの効果・メリット
採用活動に動画を使用する効果・メリットは、おもに「採用情報を正確に伝えられること」「印象に残りやすいこと」「採用費用と工数を削減できること」の3つ。
それぞれの効果やメリットについて確認していきましょう。
<効果①採用情報を正確に伝えられる>
2014年4月に、アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が発表した研究結果によれば、1分間の動画から伝わる情報量を文字に換算すると180万語にのぼります。
この文字量をWebページに換算すると、なんと約3,600ページ分。Webページで本当にこれだけの情報を伝えようとすると、作り手にとっても読み手にとっても、どちらも途方もない労力がかかることが想像できます。
しかし、動画ならそんな大量の情報量をたった1分・ワンクリックで正確に伝えられるのです。
<効果②印象に残りやすい>
アメリカの国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」と呼ばれる研究結果によれば、人間の脳は一方的に話をされるよりも、動画を見て目と耳の両方から情報を得た場合のほうが、約2倍も記憶に残ると報告されました。
つまり、文字だけでなく動画でも紹介するほうが、就活生の印象に残る情報を届けられるのです。採用動画によって、企業名・社風・事業内容など印象に残りやすくなり、応募する企業を検討する際に想起される可能性が高まるのです。
<効果③採用費用と工数を削減できる>
より多くの学生や転職希望者などに企業を知ってもらうため、日時や場所を変えて何度も企業説明会やセミナーに出展していませんか。
採用動画を活用すれば場所や時間を問わず多くの人に情報を届けられるため、出張の手間や採用担当者がセミナー準備に費やす時間を大きく削減できます。結果として、説明会の会場費や担当者の交通費・人件費などを抑えられるのです。
つまり、動画制作はプラスアルファの追加コストにも思えますが、実は採用費用と工数を削減する投資とも捉えることができるのです。
採用動画の効果を最大化する3つのポイント
多くの情報を正確かつ印象に残りやすい形で届け、採用費用と工数を削減できる採用動画。その効果を最大化するポイントは、以下の3つです。
- ・最適な媒体を選ぶ
- ・ターゲットに伝わりやすい内容にする
- ・コンセプトに一貫性を持たせる
<ポイント①最適な媒体を選ぶ>
制作した採用動画を放映する媒体について、最適なものを選ぶことがポイントです。
企業の公式サイトや採用サイト、YouTubeなどの動画サイトにSNSの広告動画など、今日では動画を流す媒体も多種多様になりました。インターネット上だけではなく、学生街や主要駅などのデジタルサイネージで流すといった方法も考えられます。
多くの選択肢の中から、ターゲットとなる就活生に見てもらいやすい媒体を踏まえて選ぶことがポイントになります。
なお、まずは幅広い認知を拡大したいという場合は、テレビCMがおすすめです。
<ポイント②ターゲットに伝わりやすい内容にする>
印象に残りやすい媒体を選んでも、内容がターゲットに伝わりにくくては意味がありません。ターゲットに伝わりやすい内容にするためには、ターゲットをできる限り深掘りし、そのターゲット像にマッチした動画を企画する必要があります。
たとえば、新卒採用。「20代学生」というだけではなく、専攻内容や学生生活、描いているキャリアプランなどを細かく想定し、そのターゲットが興味を持つような内容にしましょう。
<ポイント③コンセプトに一貫性を持たせる>
就活生は、採用動画だけではなく企業のサイトやSNSなどさまざまなところから情報を収集します。つまり、採用動画以外も含めて、訴求するコンセプトを一貫させることでより強く社としてのメッセージを届けることができるのです。
たとえば「女性が働きやすい職場」と動画でアピールしておきながら、採用サイトには男性社員のインタビュー記事しか掲載されていない、公式サイトには男性社員が働く様子しか出ていないといった状態では、違和感が残ります。採用動画でアピールする内容と会社の実態やコンセプトが一貫していることが大切です。
動画に盛り込まれたコンセプトを就活生が他のところから収集した情報からも実感できれば、その情報の説得力はぐっと高まります。
採用動画の活用方法
採用動画は、さまざまな場所で活用できます。ここでは「求人媒体への掲載」「企業説明会」「テレビCM」について、具体的な活用方法や期待できる効果をご紹介します。
<求人媒体への掲載>
求人媒体に掲載する情報は、文字だけでなく動画も掲載されていると、応募者の企業への理解度がさらに深まり、採用のミスマッチを防ぐことができます。
求人媒体では多数の求人が掲載されているため、条件検索でヒットしたとしても複数企業の中から見つけてもらうことや興味を持ってもらうことは難しいです。
動画が掲載されていることで、文字だけでの紹介をしている企業との差別化を図れます。
文字だけでは伝わりきらない、職場の雰囲気や求める人物像が分かりやすく、本当に求めている人材からの募集が増える可能性があるのがメリットです。
<企業説明会>
企業説明会で会社の歴史や部署紹介をするために、毎回各部署の担当者が出向いて話をするのでは、多くの時間・費用がかかってしまいます。
長時間の言葉での説明を最後まで集中して聞くことは難しいですし、人によって説明の仕方も異なるので、こちらが伝えたい内容が思うように伝わらないケースもあります。 そこで、分かりやすい動画で歴史や事業内容を短時間にまとめておけば、担当者が直接説明するよりも多くの情報を、分かりやすくかつ印象に残る形で届けられるのです。
<テレビCM>
「採用のためにテレビCMまで出すの?」と驚かれるかもしれません。しかし、採用公報を目的の1つとしたテレビCMは近年、大手企業などでも増えています。
採用活動への応募数を増やすために何よりも大事なのは、まずは認知度を高めること。消費者をターゲットとした商品やサービスはもちろんのこと、法人向けのサービスを提供している企業でも、認知拡大・ブランディングのためにCMを放送している事例は多いです。
むしろ、法人向けサービスを提供している企業は消費者との直接の接点が少ないため、「この会社名、テレビCMで見たことがある」と思ってもらえることで競合他社と大きく差をつけることが可能。
テレビCMを放送していること自体が企業の信頼度向上にもつながるため、様々な観点から採用活動にプラスの効果が期待できます。
メ~テレなら、お手軽に採用動画を制作可能!
少子化が深刻化する日本では、十分な人材を採用するのは業種を問わず難しい時代になっています。
そんななかで多くの学生からの応募を獲得するには、企業の知名度そのものの向上に加え、入社後の仕事内容・会社の雰囲気・実現できる社会貢献などを具体的にイメージできるような広報活動が必須です。
採用動画は、多くの情報を「分かりやすく、かつ印象に残る形で」「多くの人に」「将来のコストを削減しつつ」届けることができるおすすめの方法。メ~テレなら数十万円から採用動画の制作~放送が可能です。
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