優秀な人材を中途採用しようとする時、最も重要となるのは母集団形成です。
自社が求める人材と接点を持つためには、まず採用する可能性のある人材の認知を獲得する必要があります。企業と求職者のニーズが合致する採用を実現するには、適切な母集団形成のステップがあります。
ここでは、中途採用において効果的となる母集団形成の方法について解説します。
中途採用において母集団形成を行う2つのメリット
少子高齢化により、中途採用の募集をかけてもなかなか応募が集まらない企業が増えています。このことは、今の社会で採用の母集団の形成が難しくなっている現状を表しています。こういった背景からも、中途採用において母集団形成に注力することの重要度は大きく増していると言えるでしょう。
母集団形成には、2つのメリットがあります。
メリット①採用活動の効率化・コストの削減
自社に興味関心を持っている人材・採用のターゲットとなり得る人材で母集団を形成することで、採用活動の効率化が見込めます。
採用活動への応募人数が思うように集まりにくい今日、母集団を形成できているか否かによって応募者の数は大きく左右されます。選考段階だけでなく、募集段階から採用活動は始まっているのです。
母集団そのものを自社で構築し、その中から優秀な人材を選ぶというステップを踏むことで、募集側も応募側もミスマッチなく効率的な採用が可能となります。
メリット②選考の過程が省ける
採用したい人物像を明確にした母集団形成を行うことで、社風や理念に共感してくれる応募者の割合が増えます。
母集団は、そもそも採用活動における応募者全体を指しますが、通常は書類選考や試験・面接などを繰り返し行うことが必要となります。もちろん、自社で母集団形成を行った場合でもこの工程は必要となりますが、無条件に不特定多数の応募を募った場合に比べ、圧倒的に労力を省くことができるでしょう。
採用したい人物像に合致する人材から選ぶことで自社にマッチする人材を獲得できるため、結果として内定辞退や早期離職を防ぎやすく、採用後にも大きな影響を与えるメリットとなります。
母集団形成における新卒採用と中途採用の違い
母集団形成は、新卒採用においても中途採用においても重要な活動です。ただし、新卒採用の場合と中途採用の場合ではその方法は異なります。
それでは、具体的に母集団形成における新卒採用と中途採用の違いをまとめてみましょう。
新卒採用
新卒採用で形成される母集団の構成員は学生です。就業経験はなく、社会人としての実績もスキルもありませんので、ポテンシャルや人柄などの評価割合が必然的に高まります。学生側としても、就職について不安や心配を抱いている人も多いでしょう。
この場合はなるべく早い段階から自社に興味を持つ学生を集め、長期間かつ継続的に接点を持つことで信頼関係を構築していくことが一番のポイントになります。「この企業で頑張りたい」と思えるからこそ、双方が納得のいく採用が実現します。
企業側も選考基準はスキルや経験よりもポテンシャル重視となりますので、その学生にどのような成長を期待できるのか時間をかけて見ていく姿勢が必要です。
中途採用
中途採用は即戦力を求める採用活動のため、これまでの業務経験・実績やスキルを重要視して母集団形成を行う必要があります。面接などに要する期間も、新卒採用と比べると比較的短いです。
この場合は、採用要件を明確にしたうえで、絞られた母集団形成を行うのがベストな進め方と言えます。
具体的な業務内容や必要スキルの詳細を洗い出し、できる限り条件に合致する人材で母集団形成を行うことが成功のカギです。一昔前の採用では広く応募者を募っていましたが、現在は募集段階から求める人物像を定めて行う採用活動へ変化してきました。
中途採用における効果的な母集団形成を行う3つの方法(ステップ)
即戦力となるスキルや経験を持つ人材を集めるには、採用ターゲットに自社の存在や中途採用を行なっていることを知ってもらうことが重要です。
求人広告や宣伝で広く募集を行う手法は確かに有効ですが、闇雲に情報を拡散してもターゲットにリーチするとは限りませんし、効果的な母集団形成にはつながりません。
それでは、どのようにして中途採用における効果的な母集団形成を行うか、3つのステップで解説します。
方法①ペルソナ(ターゲット)の設定
ペルソナとは「典型的なユーザー像」のことで、ここではペルソナ=採用したいターゲットとなります。つまり、自社がどのような人材を欲しているか、どんな人材に応募してもらいたいかをなるべく具体的にイメージすることで、募集をかける相手を明確に定めることができます。
採用条件にも通じますが、これから任せたい業務の経験があるなど、採用条件からもう一歩踏み込んだ詳細な設定なども洗い出しておくと良いでしょう。
ペルソナは採用担当・配属部署担当の人が共同で作り上げるもののため、人事担当と配属先の齟齬なども起こりにくくなる点が優れています。ペルソナが明確になればなるほどミスマッチのリスクがなくなりますので、理想的な母集団形成につながるでしょう。
方法②採用媒体の見直し
設定したペルソナにもとづき、そのターゲットに適した採用媒体を選ぶことが重要となります。
求人媒体にはタイプがあり、大別すると総合型と特化型の2つに分類され、それぞれマッチする人材が変わってきます。各媒体の属性などを踏まえて自社に合ったものを活用しなければ、ターゲットではない人材からの応募が増えすぎてしまい、結果的に採用コストがかかってしまうことになりかねません。
また、ターゲットが目にする媒体はライフスタイルによっても変わってくるため、ペルソナ設定の段階ではそのような部分まで明確にしておくと良いでしょう。媒体は数多く露出すれば良いというものでもなく、いくつかに絞ることでコストカットにもつながります。
方法③求人原稿の修正
母集団形成で非常に大切なのが求人原稿の内容です。
設定したペルソナの関心を惹くような求人原稿でない場合、せっかくターゲットの目に触れたとしてもスルーされてしまうおそれがあります。ターゲットの印象に残る内容に修正すること、求人媒体の特性を踏まえた内容を意識することは、実は母集団形成において非常に重要です。
また、現在は限られた優秀な人材が常に取り合いになる売り手市場のため、競合他社との差別化を図ることも意識しなければなりません。複数ある募集の中からまず自社に興味を持ってもらうこと、情報を受け取ってもらうことが第一関門ですので、よくある定型文のような求人原稿ではなく十分に訴求できる原稿に修正しましょう。
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