今の若者はテレビを見ない、今はネットの時代、情報はスマホで得る時代と言われます。
そんな話を耳にすると、テレビCMはもう古いのか、効果が得られないのかと躊躇されるかもしれません。
この記事では、テレビCMのメリット・デメリットをほかのマーケティング施策と比較し、さらに効果を最大化する方法を解説します。
テレビCMのメリット・デメリットは?ほかのマーケティング施策と比較
施 策 | リーチ力 | 訴求力 | 信頼性 | 費用対効果 | ターゲティング | 反応速度 | 波及効果 | 制作期間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
テレビCM | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 | 長 |
Web広告 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 中 |
SNS広告 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 中 |
ウェブサイト | × | △ | △ | 〇 | 〇 | × | △ | 中~長 |
ソーシャルメディア | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | × | △ | 中 |
紙媒体広告 | × | △ | 〇 | △ | △ | × | △ | 短 |
イベント・PR | × | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | 長 |
表からわかるように、テレビCMは、リーチ力・訴求力・信頼性・反応速度・波及効果に優れています。中でも、ほかのマーケティング施策やメディアに比べ、リーチ力と信頼性においては群を抜いています。
放送時間帯問わず、テレビでお店が紹介された場合や商品などが取り上げられると、すぐにWebサイト上で、お店のホームページやオンラインショップなどへのアクセスが集中し、サーバーがダウンして閲覧できなくなるほどの勢いです。
仮に実店舗がなく、オンラインショップしかない企業の場合でも、Web広告よりもテレビCMを活用するほうが集客が増える可能性があります。
Web上は誰でも情報を発信できるのに対し、テレビCMの場合、打ち出す内容の審査基準を設けていて信頼性が高いためです。
一方、ターゲティングにおいてはWeb関連施策に劣る傾向があります。
もっとも、ターゲット層に人気の番組枠でCM出稿することで、ターゲットに訴求することは可能です。
テレビCMのメリット
では、テレビCMの主なメリットについて、ほかのマーケティング施策と比較して特に強い点を見ていきましょう。
リーチ力、信頼性、波及効果ではほかのマーケティング施策と比較しても群を抜いています。
・強いリーチ力
テレビCMは、年齢や性別を問わず、幅広い層へ情報を届けることができる優れたリーチ力があります。
若い世代はあまりテレビを見ない、テレビを持っていないなどを言われますが、それでもテレビのリーチ力は非常に高いです。
テレビで放送された途端、お店や商品のサイトがアクセス集中してダウンすることがあるのは、リーチ力の高さを示すものです。
テレビで紹介された途端、お店に行列ができる場合やオンラインショップの商品が完売になるケースは少なくありません。
・ブランドイメージ向上
CM出稿しているだけで、視聴者に安心感や高品質なイメージを与えることができ、企業や商品、お店などのブランドイメージ向上につながります。
Web検索やSNSから情報を得る人は増えていますが、テレビも重要な情報源です。
テレビで見たことをスマホでも調べる、SNSで知った商品やサービスをテレビで視聴するなど連動しています。
そのため、テレビでCM出稿することは、現在でも大きな影響力があります。
テレビで流れることで信用力が高まり、幅広い世代に認知度アップが図れ、ブランドイメージを向上できるのが魅力です。
・マスコミ露出による波及効果
番組で取り上げられたことやCM出稿することで、新聞や雑誌などのほかのメディアでも取り上げられる可能性を高めるので、さらなる認知度向上や話題性創出につながります。
子どもから中高年まで幅広い層に普及しているWeb / SNSにおいても、テレビの影響力は大きなものがあります。
「リアタイ」という用語が最近よくSNS上に登場しますが、これはネット動画や見逃し配信などで見るのではなく、リアルタイムでテレビを見ることを指す言葉です。リアタイをする人たちは、テレビを見ながら次々に感想をアップすることや思ったことをつぶやいています。
ドラマやバラエティ番組などについてつぶやく中で、ユニークなテレビCMが流れれば、「今の何?」、「今の商品気になる!」、「今のお店に行ってみたい」とつぶやきが期待でき、SNSの拡散効果を通じて、どんどん広まることも期待できます。
テレビCMのデメリット
次にテレビCMのデメリットを、ほかのマーケティング施策と比較して見ていきましょう。
・制作・出稿費用が高い
テレビCMは、制作費と出稿費用の両方が高額になる傾向があるため、中小企業は手が出しにくいのがデメリットです。
これに対して、Web・SNS広告はバナーの画像など、自分たちで作成することも可能です。
Web広告においては広告出稿することには料金が発生せず、ユーザーがクリックすることや商品を購入するなどアクションを取ることで初めて課金される(成果報酬型)ケースも多く、広告費用を抑えられます。
一方、新聞や雑誌などの以前からある紙媒体も、テレビCMまではいかないものの、広告出稿料は高めです。
費用の点では、最新のWeb広告に軍配が上がります。
もっとも、クリックして課金というスタイルが根付いているのは、ただ広告を出しただけでは目に留まらない可能性も高いことの裏返しでもあります。
・ターゲティング精度が低い
テレビCMの場合、番組や時間帯によってある程度のターゲティングはできるものの、Web・SNS広告ほど精度が高くないのはデメリットの一つです。
テレビCMでターゲット層を絞りたいと思ったら、その層に人気の番組やターゲット層が重なっている番組内でCMを流すことやその層が視聴する時間帯に流すことで、影響力を高める方法があります。
Web・SNS広告は、興味関心や登録情報に合わせた狙い撃ちがしやすいため、よりターゲティング精度は高いです。
・企画から放映まで時間がかかる
テレビCMの制作には、企画立案、撮影、編集、審査など、さまざまな工程を経る必要があり、CM出稿まで数ヶ月かかる場合もあるため、短期的な成果を求めたい場合は不向きです。
ユーザーのニーズや時代のトレンドを先取りして制作していかないと、時機を逸してしまうことも少なくありません。
一方、Webサイトならすぐにお知らせをアップすることや公式SNSでリアルタイムで宣伝をすることも可能です。
バナー広告を作成する必要もなく、すぐに宣伝や情報発信ができるのがメリットです。
もっとも、その宣伝や情報がどれだけのユーザーの目に留まるかはわかりません。すでに認知度が高いWebサイトやSNSアカウントでないと波及効果は低いです。
この点、テレビCMなら多くの人の目に留まることが可能です。
テレビCMにおけるメリットと効果を最大化するためには?3つのポイント
テレビCMのメリットと効果を最大化するためにはどうすればいいのでしょうか。
リーチ力の高さ、ブランドイメージの向上、マスコミ露出による波及効果というメリットを活かし、コストの高さや制作期間の長さ、ターゲティング精度の低さといったデメリットを押さえながら、効果を最大化することが求められます。
そのためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
ターゲット・目的を明確化し、出稿する時間帯・曜日・エリアをよく考え、費用対効果を計測する方法を知っておくことがポイントです。
ターゲット・目的を明確化
第一のポイントは、ターゲット・目的を明確化することです。
アピールしたいポイントとターゲット層のニーズ、行動パターンなどを分析することが欠かせません。
ターゲット層により、テレビCMを見てすぐにお店に足を運ぶ層もあれば、まずインターネットで情報検索をする層もいます。
また、同じ新商品の認知を目的としていても、ターゲティングをどの程度絞り込むかによって、CMの表現が変わるので注意が必要です。
たとえば、お肌のハリ低下が気になり出す30代向けのオールインワンコスメの宣伝の場合、30代女性全体なのか、仕事で忙しく肌ケアが疎かになっているキャリアウーマンに限るのか、それとも子育てに追われているママに絞るかで、表現は大きく変わります。
出稿する時間帯・曜日・エリアをよく考える
第二のポイントは、出稿する時間帯・曜日・エリアをよく考えることです。
目的とするターゲット層が視聴している番組や時間帯にCM出稿しなければ、予想した成果は得られません。
働いている現役世代向けなら、平日の出勤前のニュース番組や帰宅後のニュース番組、土日の家族団らんの中で見るであろうテレビ番組などに絞ります。
一方、高齢者や主婦向けなら午前中や午後の情報番組、若い世代なら人気のドラマや歌番組、バラエティ番組を選ぶことや店舗が一部地域にしかないなら放送地域に合わせてエリアを限定することが考えられます。
もっとも、時間帯や番組、エリアによって出稿費用も異なり、ほかのCM出稿企業と枠の取り合いになることも少なくありません。そのため、ターゲットに訴えかけるには、費用対効果も踏まえて検討すべきです。
費用対効果を計測する方法を知っておく
第三のポイントは、費用対効果を計測する方法を知っておくことです。
前述の通り、費用対効果を踏まえて検討すべきですが、そもそもCMにおいて費用対効果をどうやって計測するのか知っておく必要があります。
GRP(延べ視聴率)といった指標もあるが、CM放映時にテレビがついていたかどうかしかわからないため、計測法としては不十分です。
目的にもよりますが、商品購入数や自社名やサービス名などの指名検索数、Webサイト問い合わせ数などを指標としたほうが効果測定の方法として理想的でしょう。
今の時代はテレビ視聴だけで完結せず、テレビで得た情報をインターネットで検索し、問い合わせる場合やオンラインショップで購入するケースも多いためです。
テレビCMの効果を最大化したいなら、メ~テレにおまかせ!
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東海地方限定にする、CM時間を短くするなどにより低価格でのCM制作と放映が実現できます。
メ~テレではターゲット層を定めてテレビCMを流すこともできるので、コストパフォーマンスの高い成果を上げられるのもメリットです。
テレビCMを制作して出稿するだけでなく、広告出稿による効果測定を行い、分析までいたします。
より成果を上げるにはどうすべきかのコンサルティングも行っておりますので、より成果を高めるCM制作やプロモーション施策に役立ちます。